エラーカタストロフの限界
緊急事態宣言が解除されました。もちろんまだまだ気を緩めてはいけないのですが、少しほっとした感はあります。
感染者は8月に急激に増え、東京都は8月半ばには5000人を超えていましたが、昨日(10月1日)は200人、何故こんな短期間に増えたり減ったりしたんでしょうか?
増えたのは、オリンピックで海外からたくさん人が入ってきたり、お祭りさわぎで皆の気がゆるんだこと、感染力の強いデルタ株が急激に広がったこと、などでわかるような気がしますが、たかだか1か月半でここまで感染者が減ったのは何故?
昨年の4月の緊急事態宣言のときのように、東京の繁華街の人流が減ったわけではありません。それではワクチンのおかげ?でもワクチンは5月くらいから打ちはじめているし、私も2回目を7月半ばにはすませています。その後も接種率は増えてすでに50%超えていますから、そうかもしれません。でもワクチンは発症と重症化を予防するものだから、減ったとしても、もっと穏やかに減っていくのではないか、それに急激にふえたのが8月だから、ワクチンでは説明がつかないような気がします。
「コロナウィルスには季節性があり、夏と冬に流行する」という説もあるけれど、まだ暑いし、そんなに急激に減ったという説明には少し無理があるような気がしてなりません。
と、もやもやしていたら『エラーカタストロフの限界』という考え方を見つけました。
「ウイルスは増殖する際にコピーミスが起き、変異株が出現する。その中には増殖の速いタイプのウイルスが生まれ、急速に感染拡大していく。ところが、増殖が速ければそれだけコピーミスも増える。結果、ある一定の閾値を超えると、今度はそのウイルスの生存に必要な遺伝子までも壊してしまい、ウイルスが自壊する」ということが、この記事に詳しく書いてあります。
なるほど、この説が私には一番腑に落ちます。なにごとも急激な変化はどこかにひずみができやすいもの、ウィルスといえど同じなのかもしれません。
いずれにせよ、感染者が減ったことはいいことだし、ウィルス自体が自壊してくれたとすればありがたいことです。また別の変異種がでてくるかもしれないけど、ちょっと安心できる話ではありますね。
今週の展示は「フラッシュバッキング」、えのき・水島郁美・青木雄基による三人展、主に油彩の展示です。三人三様、それぞれのアートへの姿勢が感じられます。是非お越しください。10月5日まで。